半年ごとに自分の姿を写真に収めルックブックとしてホームページに掲載させて頂いています。
そしてシーズンごとに父親に似てくるわが身を見ては、少しうれしくなったり悲しくなったりしています。
写真に写る父で思い出すのは、実家に飾ってある父の若い頃の写真です。
腕まくりしたシャツを颯爽と着て煙草を片手に格好つける父、なるほどこの時代はタバコというものは恰好いいアイテムだったのだな、
若々しい父はエネルギーに満ちて明るい未来への期待が感じられます。
今の私はと言えば写真の父の年齢をはるかに超えて、そろそろリタイヤを考える年齢になってきています。
当たり前のことですが年と共に容姿は衰えて、髪の毛は白くなり、疲れが見え隠れします。
もしこれでお洒落をしなかったらと思うと暗澹たる気分になります。
「年を取れば取るほどお洒落はするべき、着るものにお金を掛けるべき、お金を掛けられなければ気を掛けるべき、若者はジーンズにTシャツでいいのだ。」
私の先輩の言葉です。
本当にその通りだなと思います。
これを読んでいるあなたがおいくつかはわかりませんが、いつまでもお洒落をする気持ちを忘れずにいることはとても大切なことなのです。
そんなあなたのご参考に、2024年秋冬のルックブックをご覧ください。
カテゴリー: LOOK BOOK
2024 SPRING & SUMMER LOOK BOOK
季節が変わり、衣替えを済ませた最初のコーディネート、さて何を着ましょうか?
新しく手に入れた真っさらなコットンセーター、それとも着古したスウェットシャツに袖を通しましょうか。
新しい年を迎えて、あっという間に桜が散って、今年も春がやって来ました。
半年間着ていなかった春夏物は「ひさしぶり、元気だった?」とクローゼットから登場してきて、新しい季節の到来を感じます。
防虫剤の匂いと共に去年の記憶が蘇り、6ヶ月ほど歳をとった自分を姿見に写して
ため息をつくのはいつものこと。
どんな組み合わせで着ていたのかも思い出せずにチグハグなコーディネートで外に飛び出します。
このセーターと組み合わせていたあのコットンパンツはクリーニングから戻って来たのかな・・・
携帯を開いて、いつもの店のサイトを見ると、なんと新しいルックブックがアップされているではありませんか、あらためて新しい季節の到来を感じます。
2023 AUTUMN & WINTER LOOK BOOK
やっと手元に届いた秋は、長い間待ちわびたプレゼントのように感じます。
ジャケットを羽織るのは、やはりいいものですね。
さて、スティーヴにも新しいコレクションが届いています。
今シーズンからは、新たにパリのアウターウェア、イヴ・サロモンと
ペルージャのニットウェア、フィオローニがコレクションに加わりました。
いずれも品質重視の丁寧な作りと適度なトレンド志向で
大人の男性が気負わずに楽しむことができると思います。
様々なトレンドが錯綜して混沌としている今の東京ですが、
まずは着ることを楽しむこと、そして少しずつ自分のスタイルを作り上げていきましょう。
洗練された大人の男性を目指すことはなかなか楽しいものです。
2023年秋冬のルックブックをお楽しみください。
2023 SPRING & SUMMER LOOK BOOK
ブランドではないベーシックで高品質なものを手に入れて長く着る。
現代のファッションの傾向とは逆行している考え方かもしれません。
そこには「こだわり」というものが常に寄り添っています。
素材や縫製の質、デザインのバックグラウンドやエイジング、そんな「こだわり」こそがメンズスタイルの要かもしれません。
昨今の衣料品の価格を考えた時には時々立ち止まって考え込んでしまうことがあります。
原材料や人件費の高騰で品質の良いものの価格はどんどん高くなってきています。
それでも本当に気に入ったアルチザンの心があるものに袖を通す喜びは十分にそれ以上の価値のあることだと考えます。
私たちの日々の生活を楽しく豊かにしてくれるものの一つは明らかにファッションだからです。
わたしたちはそんな「こだわり」が詰まった品物を厳選してコレクションしています。
2023年春夏のLOOKBOOKをご覧ください。
2022 AUTUMN/WINTER LOOK BOOK
毎年11月になるとあらためてうれしく感じるのは、着ることの楽しさです。
朝夕が少し冷え込むこの季節は、今まで出番の少なかったセーターやアウターウェアが着られるようになり、秋冬のジャケットを着ていてとても快適です。
つくづく「紳士服の楽しみは11月に始まるなぁ」と実感しています。
やはり体を覆うアイテムは数多いほど楽しみも増えるもので、シャツの上にニットやジャケット、スカーフやマフラーやネクタイ、そしてコートに手袋と重ねて行けば行くほど楽しいものです。
イタリアの柔らかいカシミア、英国の荒く美しいツィード、フランスのしなやかなラムレザーなど私たちを喜ばせてくれるものは尽きません。
そんな幸せをしみじみ感じながら今年も終わりに近づいてきました。
2022年秋冬のスティーヴルックブックが出来上がりました。
ぜひご覧ください。
2022 SPRING&SUMMER LOOK BOOK
スティーヴで取り上げるウェアは流行だけではなく、できるだけ長い間愛用して頂けるものを選んでいます。
長い間愛用できるウェアには何が必要でしょうか?
時間をかけて丁寧に作られた品質重視のウェアは、それに値すると考えています。
そしてウェアが作られた場所の風景が見えてくるとなお良いですね。
世界中を旅をしている気分にさせてくれます。
ある程度経験を重ねた大人の男性が普通にハンサムに見えるウェアは簡単には見つからないものです。
もう時代に流されるのは止めにして、本当の自分をよりよく見せてくれるファッションを探しに行きましょう。
そのためのこだわりはできるだけ持った方が良いと私たちは考えています。
2022年春夏のルックブックをご覧ください。
2021 AUTUMN & WINTER LOOK BOOK
今秋のスタイリングは、特に上下のバランスに気を使っています。
今までのスリムフィットよりも少し余裕を持たせた腰回りや腿まわりのシルエット、
ネクタイをしないジャケットのスタイリングはあまりカジュアルになりすぎないようにシャツやニットを合わせています。
第一釦まできちんと留めてエレガントな気持ちを無くさないようにしましょう。
表情のあるセーターやニットジャケットが表舞台に登場してきました。
足元は、Uチップやチャッカブーツをお勧めします。
街中の流行とは一線を画す優雅な大人の着こなしをご提案させて頂きます。
少し秋色が深くなった東京の街をバックにしたルックブックをご覧ください。
2021 Spring & Summer Look Book
春になり街の色が変わりました。
樹々の緑、花々の赤や黄色、風の色まで変わったように感じます。
今シーズンのコレクションは、「グリーン」を中心にグレイやブルーとの組み合わせを提案しています。
特にグリーンとグレイの組み合わせは、上品なだけでなく、それぞれの色合いをより引き立てる効果があるようです。
ぜひ、お試しください。
そして、同じアイテムでもドレスアップからドレスダウンまでの幅広い着こなしがご覧いただけます。
スタジオではなく、街に出て、撮影をしています。
春の空気と共に新しいコレクションをお楽しみください。
Photo by Nozomi Kuwata
2020 Autumn & Winter Look Book
10月10日から24日まで、日本中が熱狂した15日間でした。
大人たちがなにかとてもそわそわして、興奮気味だったことをおぼろげに覚えています。
来年の夏はどうなるのかはまだわからないけれど、
秋の心地良い天気に誘われて東京オリンピックゆかりの場所をぶらぶらと散策してきました。
今回はそんな場所をバックにスティーヴの2020年秋冬コレクションをご紹介させて頂きます。
どんな時代になってもあまり自分の立ち位置を変えずに店のコレクションを揃えたいと考えているので、
それが良いほうに出るときもあればそうでない時もあると思います。
オリンピックは4年に一度、次のパリ・オリンピックの時には世界のファッションはどう変わっていっているのでしょうか・・
Photo by Nozomi Kuwata
2020 Spring & Summer Look Book
新しい服を着て、愛車に乗ってどこかに出かけたり、気の置けない友人と好きなレストランに行くことを想像してみてください。
とても素敵な時間が過ごせます。
美味しい食事、話の合う友人、好きな音楽、映画、本、家族との団らん、居心地の良い場所への旅行、そしてお気に入りの洋服や靴、
素晴らしいことはたくさんあります。
外は桜の季節です。
今の閉塞感を忘れることができる時間を大切に。
しばらくするときっと素敵なことがあなたを待っています。